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レストアの部屋

★ダッシュボード クリーニング編 ’06/01/07〜

前のハコスカから4台続いて古い車に乗っています。

発売から30年以上過ぎている車ばかりで、どの車のメーター周りは汚れ等でみすぼらしくなっちゃってます。

部品交換等出来る所はやりたいんですがそんなに簡単に入手も出来ません。

そんな関係でいつも取外し/分解してクリーニングをしています。

今回のハコスカ君もやってみました。

 

○部品の取外し

まずは取外せる所は徹底的に取外します。

とは言ってもハコスカ君は毎日の通勤の足なので外しても走れる状態にしなければいけませんが、まずは取外して見ます。

メーターカバー/サイドエアダクト/センターカバー/コンソールBoxとばらしていきます。

順調です。

続いてメーターユニットの取り外しです。

こちらも4箇所のボルトを外してスピードメーターケーブルを外し、裏側のコネクタを外すと無事取れました。

ん〜結構その奥の吸音材が剥れたりと汚れていますが、第一弾としてはここまでばらしてクリーニング開始です(^_^)/~

 

○メーターユニットのクリーニング

今回メインのメーターユニットのクリーニングです。

さすがに30年以上の年月が経っているので汚れています。

こちらもまずは出来るだけ分解します。

トレノ君のメーターユニットはほとんどプラスチックだったんですが、ハコスカ君のはほとんど金属パーツです。

貴重な10000rpmのタコメータの取扱いには注意です。

無事分解終了です。

続いて各部品のチェックです。

ハコスカ君のトリップメーターなんですが何故か2回連続で39.9Kmでストップしてしまいました。

スピードメーターを見てみると一箇所ビスが緩んでいてガタがあります。

この為にトリップメーターが止まってしまった様です。

締めにくい箇所ですが、何とか締め付けます。

メーターユニット全体が錆や汚れがあるのでグラスウールで擦って綺麗にし、ボディ用のワックスを掛けておきます。

メーターの表示面は乾拭きし、汚れのひどい所はクリーナースプレーを付けてクリーニングします。

表面のメーターカバーのプラスチックも汚れているので分解してクリーニングをし、枠も錆を落として黒のスプレーで塗装しておきます。

裏側の基板の端子も酸化している様なので2000番のサンドペーパーにて磨いておきます。

一通りクリーニングが終わったので組立ていきます。

分解の逆の手順で順調に(???)、無事完成です

続いて電球の交換です。

メーター用の電球ですが同じサイズで5Wと若干明るいのがあるのでこれに交換します。

ここまでやれば新品とまでは行きませんが、かなり綺麗になります。

夕方で暗くなってきたので、ハコスカ君に取付けます。

取り付け完了して早速配線チェックの為にエンジンを掛けます。

イグニッションON・・・ん〜 サイドブレーキのランプがつきません???

SW側の接触不良かなと思い、確認します。

ん〜 変なにおいが・・・メーターの裏側で炎が上がります・・・ 燃えてます(^_-)(^_-)(^_-)

慌ててイグニッションのSWを切ります。

メーターユニットを取外してもう一度外す前の写真と見比べながら配線チェックをするとタコメーターの所の配線を間違えてしまったようです。

写真を参考に配線を直して再度取付けます。

ん〜やっぱりサイドブレーキランプは灯かないんですが、炎が出る気配が無いのでセルを回してエンジンを掛けます。

無事エンジンは掛かるんですがなんとタコメータが動きません・・・

もう一度メーターユニットを取外して配線チェックです。

どうやら配線を間違えて12Vをアースに落としてしまったようで、プリント基板のパターンが1本焼き切れてしまったようです。

タコメーターへのダメージが心配ですが、取合えず手持ちの線材をはんだ付けしてつなげます。

再度挑戦です。

今度はサイドブレーキランプも点灯し、エンジンを掛けるとタコメーターも動いてくれました。

貴重なタコメーターは無事でした(^_^)/~

取合えず仮組みですがクリーニングの効果は絶大でメーター照明も明るくなり、良い感じです。

 

○スピーカーのカバー

ダッシュボードのセンターにはラジオのスピーカーが付いていました。

GT-Rは当時ラジオはオプション(ちなみにヒーターもオプションだったようです)なのでてっきりスピーカーは付いていないんじゃないかと思ってましたが、一応付いていました。

しかし35年の月日をハコスカ君と過ごしたスピーカーは悲惨な状態になっていました。

当然コーンは変色/破れており、とても再使用できる状態ではありません。

たぶん同じサイズのスピーカーが有るんじゃないかとは思いますが取合えずラジオを付ける予定もないのでカバーをしようかと思います。

まずは材料探しです。

近くのホームセンターに行くとアクリル板等ありますが加工も大変ですし、結構な値段がします・・・

隣の100円ショップに行くと事務用品の所にちょうど良いバインダーがあります。

これなら加工もし易いし、何より100円です(^_^)/~

スピーカーをバインダーに乗せ外形/穴の位置を写してカッターで切取り、穴を開けます。

ん〜これで十分かな

 

○サイドエアダクトクリーニング

買った後に気が付いたんですが、運転していると何処かから風が出てきます・・・

サイドのエアダクトですが開け閉めが出来るんですが、どうやら開いたままで閉まらないようです。

外してみると運転席側のダクトが閉まらないのは、スプリングが取れてしまっていた為でした。

せっかく外したので徹底的にばらしてクリーニングです。

ん〜 普通はここまでやらないだろう・・・と思う所までばらします(^_^)/~

ばらした部品は洗面所で洗剤でクリーニングです。

ダクトの開け閉めする所のバルブは結構錆が出ていたのでワイヤーブラシ等で落として、何時もの錆止め塗料で塗ります。

塗料が乾いたので組立てです。

バルブの周りのフェルトはまだ再使用できそうなので、そのまま接着します。

組立てが完了しましたがバネがありません・・・

ラジコン等のジャンク品の箱を漁ると使えそうなバネが出てきました。

ちょっとバネ長が長いので適当な所でカットして取付けます。

無事機能を果たしました。

 

○デフロスターカバー

私のハコスカ君ですがダッシュボードのカバーは交換してあるようで、44年式のが付いています。

しかし取り付けがいい加減なのとデフロスター部のカバーが樹脂の為に変形していて押さえが効かず浮き上がっちゃってます。

クリーニングが終わったらしっかり取付けたいんですが、さすがに変形/クラックが入っているデフロスターカバーの修復は大変そうです・・・日産部品に行って在庫を確認しますが、やはり欠品との事です。

仕方なく何時ものヤフオクをチェックしているとなんと出品されていました。

綺麗な感じなので出品者に変形/クラックの状態を質問してみると、なんと金属製との事です・・・?

ん〜年式によって違うのかな・・・?

出品されている写真と現物を確認すると穴位置/形状とも同じように見えます。

値段も結構格安いので最終日に入札しようと思ったんですが、なんと仕事で入札できません。

しかしてっきり誰かが落札したのかと思いましたが、結局入札なしで流れてしまったようです。

再出品の可能性もあるかとチェックを入れていた所、再度出品されたようで今度は早めに入札して無事GETで来ました。

出品者の方ともスムーズに取引ができ商品が届きました(^_^)/~

早速開封して外した部品と見比べます・・・ん〜材質はプラスチックと金属とで違いますがセンターの穴位置以外はほとんど同じようで使えそうです。

         

塗装もちゃんとしており、そのまま使えそうです。

これでダッシュボード周辺の部品は揃いました。

 

○メーターカバー修理

外したメーターカバーを見ると結構クラック(割れ)が入っています。

特に取付部の一つは完全に取れちゃっています。

この状態では通常の接着剤等では修理が出来ません。

そこで「プラリペア」を使います。

接着剤の一種なんですが樹脂の粉を硬化剤にて固めて強力に接着したり、樹脂部品その物を作っちゃえる優れものです。

専用の型を作る粘土見たいのも出ています。

今回はネットで注文します。

まずは下側のクラック部分です。

割れている内側をカッターにてC面取りをして接着面を増やして措きます。

表側にテープを貼ってしっかりラインを合わせます。

そこに樹脂と硬化剤にて玉を作り接着面に落とします。

これを繰り返して接着面全体を覆います。

このまましばらく放置(実用強度は25分放置です)すると無事接着完 了です。

続いて折れてしまった取付部の所です。

こちらも内側にC面取りを取り、表側からテープで固定します。

この状態でプラリペアを充填していきます。

固まった後に多すぎるプラリペアはやすりにて簡単に削れます。

続いてメーター周辺のめっきリングですがこれも水温/油圧計の部分が浮かび上がっています。

一旦すべてのメーターリングを取外してクリーニングの後にプラリペアにて接着します。

ちなみにこのメーターリングですが年式によって材質が違うそうです。

44年式:金属

45年式:樹脂

私には樹脂製でした。

全体をレザーワックスで仕上げて完成です。

 

○組み付け

一通りクリーニングが終わりました。

さすがにダッシュ周辺の部品が無いとかっこ悪いし、何より隙間風が多くてこの季節は厳しいです。

組み付けに辺りダッシュボード内側のボディもクリーニングします。

まずはぼろぼろになっている防音材(グラスウール)を取外します。

防音材固定用の接着剤等が残っているし、サイドダクト付近は結構さびも出ているのでワイヤーブラシやサンドペーパー等にて除去します。

ん〜でもダッシュボードの枠があるので結構大変です・・・

思い切ってこれも外します。

これで順調にクリーニングは進みます。(とは言っても丸1日掛かりましたが)

一通りクリーニングが終わりましたので防錆材入りの塗料にて塗装しておきます。

外したダッシュボード枠も若干さびが出ていたので全体をクリーニングした後にこちらも防錆材入りのスプレーの黒にて塗装しておきます。

これにダッシュボードの天板カバーを取付けますがウィンドウ側の固定をどうしようかと悩みます。

多分接着剤にて固定してあったようですが、カバーがかなり変形しており固定が大変そうです。

そこでウィンドウ側にてタッピングビスにて固定する事にしました。

カバーと枠の位置を合わせて下穴を開けて、タッピングビスにて固定しています。

これで浮き上がりも無くなりました。

これで組み付けが出来ます。

まずはサイド/デフロスターダクトを取付けます。

続いて先ほどのダッシュボード枠の取り付けです。

これにサイド吹き出し口/ヒーターコントロール/メーター/メーターカバー/センターカバー/グローボックスを取付ければ完成です。

結構手間は掛かりましたが仕上がりは満足です。

 

 

 

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