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My PGC10

私のハコスカ君の紹介です。

念願のハコスカ君との生活が始まりましたが誕生から30年以上の月日が経っており、今の車のように乗りっぱなしと言う訳にもいきません。

一応GT-Rと言う事で希少性が高く完全オリジナルを目指す楽しみ方もありますが、私の場合は毎日の通勤もこなすのが前提なのであまり拘らずいきたいです。

基本はノーマルですが現在では30年前よりも材質/性能の良い部品もあるし、何より”出来る範囲は出来るだけ自分でやって行きたい”と思います。

お金が湯水のようにある訳ではないので、やはり現状の調査と目標設定が必要かと思います。

この辺を考えながら、私のハコスカ君を紹介したいと思います。

○基本性能

車検書に記載の基本性能です。

生まれたのは私が所有した車の中で最も古い昭和45年1970年)式です。

スカイラインは当時の5ナンバー枠としては最も大きなサイズですが、基本的にはトレノ君と同じ5ナンバークラスの小型/乗用となります。

形式はPGC10型ですが、この形式番号でハコスカ/4ドア/GT-Rである事が分かります。

車体番号は1100番台ですが45年10月にはGT-Rがハードトップにモデルチェンジした為に、4ドアGT-Rは車体ナンバー001186までなので、家のハコスカ君は4ドアGT-Rとしてほぼ最終のようです。

ちなみに45年式GT-Rは293台しか生産されていませんので、ケンメリGT-Rの197台と比べてもかなり希少なのかも知れません。

車重については超軽量のトレノ君には敵いませんが1100kg台で今の車に比べれば十分軽いと言えます。

また前後のバランスですが結構面白い感じです。

トレノ君が59:41なのに対して、ハコスカ君は54:46となっています。

6気筒のエンジンを搭載しフロント荷重が90kg増えていますが、それ以上にリア荷重が160k増え結果としてはトレノ君よりも前後の荷重比率5%程度良くなっています。

ハコスカ君に乗り換えた直後トレノ君に比べて非常にハンドルが軽い(とは言っても重ステですが)なったのを感じましたが、この辺が理由かも知れません。

結構面白い数字です。

サイズについても2ドアのトレノ君対して4ドアのハコスカ君は40cmほど長くなっていますが、車幅は5ナンバー枠なので大きく変わっていません。

エンジンはご存知4バルブ3キャブ2カムの6気筒エンジンのS20です。

当時通常のGTが80万円に対してGT-Rが150万円となったのも、このエンジンを搭載しているからです。

排気量は5ナンバー枠最大の2000ccです。

ガソリンは当時有鉛ガソリンを使っていましたが、今では手に入らず無鉛ハイオクを使っています。

 

購入前にすでに手が入っている所もありますが、私なりにモデファイの実施と今後の目標設定をしたいと思います。

 

○現状と今後の目標 

・タイヤ/ホイール

ハコスカ君発売時はアルミホイールなんて物は純正オプションでもなく、スチールホイールでした。

(ちなみにフェアレディZの432Rにはマグネシュームのホイールがオプションだったみたいですが)

タイヤも現在主流のラジアルタイヤなくバイアスタイヤが標準で、サイズも14インチサイズとなります。

さすがに前オーナーさんも純正スチールホイールではと言う事で、ワタナベのアルミホイールに交換されていました。

サイズはワタナベのPGC10標準サイズを選定してありますが、味があると言う方もいますが今となっては14インチではちょっと寂しい感じです。

極端なインチアップも?ですが、15インチかぐらいが良いんじゃないかと変更しました。

現状ですが将来的には仕様見直しもありますが、改造日記のにもあるように取合えず15インチ化により目標達成です。

達成率:100%

・サスペンション

サスペンションのスプリングやダンパーは、はっきり言って消耗品です。

最初の時から若干見た目車高が低めに見えるので、ノーマルの状態ではないかも知れません。

こちらは交換してみないと分かりません。

現状ですがフロントについてはスプリング/ショック共に交換完了で、今後はリアの交換を実施したいんですがショックが高くちょっと考え中です。

スタビライザについては強化/リア追加の選択肢がありますが、とりあえずはノーマルで行こうかと思います。

達成率:35%

・ブッシュ類

サスペンション周りのブッシュについてもかなり痛んでいました。

この辺もレストア時に交換というのがセオリーのようです。

フロントはノーマル一式は入手できたんですが、折角なのでテフロン製の強化品に交換しました。

またストラットアッパーマウント/テンションロッドについてはピロ/調整式を採用し、アライメント測定/確認を実施しました。

今後は残ったリア周りのブッシュ交換を実施します。

達成率:86%

・ブレーキ

今では4輪ディスクは当たり前ですが当時のハコスカ君はディスク/ドラムブレーキです。

フロントディスクはソリッド(ベンチレーテッドじゃありません…)だったり、ブレーキ容量そのものも小さく現代のレベルから言うとはっきり行ってブレーキを踏むとびっくりするぐらい効きません。

現状は昨年末のブレーキトラブルによりマスターバッグ/シリンダー/ホース等は新品に交換してあります。

今後のブレーキ系チューンを睨み、シリンダーの容量アップ/ステンレスメッシュホースを採用し、下回りのアルミパイプについても一部痛みがあったので、引き直してもらっています。

またリアドラムについても日産オプションのアルミ製のフィン付きドラムはGET済みなので次回のブレーキ系チューン時に交換したいと思います。

今後はブレーキ本体(ディスク/キャリパー/パッド)交換にて、せめて現代車風のブレーキタッチを目指したいと思います。

またちょっと気になるのがブレーキ補強の為のマスターシリンダーストッパーです。

以前マスターバッグトラブル時にブレーキを踏むと結構バッグ取付け部のボディが変形しているのを見て、結構効果がありそうです。

達成率:46%

・エンジン

購入後エンジン本体についてはほとんど手付かずの状態です。

エンジンルームには日産のスポーツコーナーのコーションプレートがあり、1回オーバーホールを受けている様ですがTELにて直接確認しましたが当時の資料が残っていないと言う事で内容は不明です。

名古屋のMさんに見て頂いた時もブロック/ヘッド等の組合せも純正その物ではないとの事なので、確実に手が入っているのは確かなようです。

私自身の感じでは毎日乗っているおかげか始動については1年を通じてほぼセル一発で掛かり、キャブバランスさえ問題なければ1000rpm弱で安定してアイドリングします。

その状態からの空ぶかしのレスポンスはかなり軽快で、以前の軽量フライホイール仕様のトレノ君に比べて遜色ない感じです。

ひょっとしたらフライホイール周りに手が入っているかも知れません。

走行時の低〜中測時のアクセル開度に対しての吹き上がりも自然で、低いギアではそのまま8000rpm辺りまでストレス無く回ります。

Mさんに試乗してもらった時にも高回転時のトルクが若干細い感じだが、そんなに悪くないとのコメントを頂きました。

しかし前から油圧が低めなのが気になります。

比較的硬めのオイルを使っているんですが始動時にも3kg程度でエンジンが温まると1kg程度に下がってしまいます。

油圧計の問題かと思い社外品のメーターも一時的に付けたんですが、同じ状態なのでエンジン側に問題があるのは確実です。

結局この原因追求についてはオーバーホールをするしか無さそうです。

しかしS20ですから誰でも出来ると言う訳にはいかないようです…

有名どころでエンジン/ミッション/デフのオーバーホール実施で、300万円とかいう話も聞こえてきます…

ん〜困ってしまいます。

そんな感じなので密かに自分でやろうかとも考えています。

大丈夫かな…

達成率: 9%

・排気系

S20には現代でもありえない純正でステンレス製のエキゾーストマニホールド(タコ足)が付いています。

また購入した後に分かったんですがマフラーもボディ/エンジン違いにより長さが違い、PGC10専用のようです。

材質はスチールですが、「GT-Rの本当の音はこの組合せじゃないと」とおっしゃる人もいますが、やはり交換しちゃいました。

最近はタコ足/マフラー共にチタン製のもありますが、費用的に厳しいので一般的なステンレス製(おいおい 普通の車には付いていないぞ)としました。

現状はラバーソウルさんでステンレス製の50Φデュアルのレース用にしました。

レース用と言うことではっきり言って4000rpm以上はかなり爆音です(^^♪??

ん〜車検が心配です。(ちなみにRSさんでは車検は通らないと言われています…)

タコ足はステンで結構カッコが良いのもあるんですが抜け過ぎるとの話もネットで見かけ、現状はノーマルとしています。

今後の痛みにより仕様変更の可能性はありますが、現状完了です。

達成率:100%

・吸気系

ソレックス3連S20の純正ですが、家のハコスカ君の場合購入時に40⇒44Φへの変更をしてありました。

それに伴いインテークマニホールドも内径拡大の加工もされており、それなりに分かった人がいじったようです。

ジェット類はメイン/パイロットが純正仕様から変更されており、アウターベンチュリーについては未確認です。

現状は純正エアフィルターが廃番(皆さん どうしてますか?)になっているの、一般的な弁当箱タイプのクリーナーに交換しました。

乾式のタイプもありますが、湿式のK&Nのクリーナーを選定しました。

今後はトレノ君の時にも実施したキャブレタのオーバーホールを実施しようかと思います。

ジェットセッティングについては約2年弱乗って大きく問題はなさそうですが、今後のエンジン仕様によっては見直しを行います。

また効果は?ですが、クリーナーの中にファンネルが入れられないかを画策中です。

純正クリーナBoxみたいな感じです。

達成率:36%

・燃料系

ハコスカ君もGT−Rの場合ガソリンタンクが50⇒100リッターになっていたり、燃料ポンプも機械⇒電磁式になったりと専用となっています。

現状は燃料フィルタ交換程度の変更ですが、故障しない限りは現状仕様で問題無さそうです。

達成率:100%

・点火系

GT−Rの場合点火系も当時としては画期的なCDIを採用しています。

ポイントレスなのでメンテナンスも楽です。

現状としてはプラグコードが購入時点から交換されておりそれ以外はほとんど手付かずです。

今後はトレノ君の時に導入したMDI化がメインです。

効果はばっちりなんですが、ちょっとまとまったお金が必要です…

達成率: 0%

・冷却系

冷却系もエンジンがS20なので一部GT系とは違いがあります。

現状2回の夏を過ごしましたが渋滞等でのオーバーヒートも無く、冷却容量不足は無さそうです。

水温が上がる最初に一旦水温計が少し高めに上がり、多分サーモスタットが動作し始めると下がってきます。

ちょっと表示が低めのような気がします。

今後トラブル等が無ければ現状のままで行けそうです。

達成率:100%

・オイル系

現状ノーマル状態で問題無さそうです。

今後はエアクリーナー交換し現状ブローバイを大気放出しっちゃってるので、オイルキャッチタンクの設置を検討中です。

なかなか気に入ったものが見つかりません・・・

達成率: 0%

・駆動系

現状走行に大きく支障をきたす問題はありませんが、各所に経たりが見られます。

*ミッション2速が入りづらい

初期のGT-Rにはポルシェシンクロを採用したミッションとなっており、このタイプが比較的ミッションの入りのフィーリングが悪くなってしまうようです。

対策としてはシンクロ関係の部品交換で改善されるようです。

ミッションと言えばギヤ比変更とも出来るんですが、街乗りメインの家のハコスカ君の場合はそこまでは必要ないのかと思います。

*高速域でのボディ振動

こちらはハコスカ君購入前より情報として知っていたんですが、4ドアのPGC10の場合プロペラシャフトのバランスがずれるとボディ全体への振動が出るそうです。

酷いと80km/h辺りで出始めるそうですが、家のハコスカ君の場合140km/h辺りからかなりの振動が出ます。

振動の場合”固有共振周波数”と言うのがあり、逆に領域を超えると収まる傾向があるんですが取合えず200km/h辺りまではかなりの震度が出てしまいます。

ッション/プロペラシャフトをケンメリGT-R用に変更すれば収まるとの事ですが、はっきり言ってこんなレアな部品があるとは思えません…

取合えずプロペラシャフトのバランス取りをしようかと思います。

*ジョイント部のバックラッシュ多い

ハコスカ君のリアドライブは4輪独立懸架となりリアのジョイント等が多めになっています。

その為各ジョイントのバックラッシュが多くなってしまうと低速域でのアクセルのON/OFFでギクシャクしてしまいます。

結構あります。

*デフのLSD効果が弱い

GT-Rの場合デフにはLSD(ノン・スリップ・デフ)が入っているはずです。

以前のトレノ君の時はバリバリの効きで、交差点で曲がるだけで内輪がスリップしたんですが、普通に走っている時にはほとんどLSDの効きを感じません。

これに対して本当に入っているのかなと疑問でしたが、ジャッキアップして後輪を手で回すと取合えず入っているようです。

将来的にはオーバーホールを行いたい所です。

ベアリング系も消耗品なので機会を見て交換していきたいと思います。

達成率: 2%

・内装

ステアリング以外は純正状態です。

購入時点でリアシートが長年の紫外線照射によりほぼ死亡状態でしたが、こちらは内田モーターにて張替えをして頂きました。

フロントシートは運転席側は中心の部分以外は張替えを実施してるようですが最近やはり破れだしましたし、助手席側も修繕をしましたがやはり限界のようです。

市販のバケットへ変更するのも出来るんですが折角の純正バケットですか補修する方向で検討中です。

ダッシュボードは購入時点から44年式なので最近45年式の再販品が出ているので交換したい所です。

時計/オーディオ系は一切ない状態ですが最近ポータブルタイプのナビゲーションが安くなったのでちょっと気になるアイテムです。

達成率: 43%

・外装

購入時点で大きな欠品等はない状態ですが、ボディ全体の状態は決して良好と言うわけではありません。

特に最近はサイドシェル辺りの塗装の膨らみが多数出てきて、その一つを指で剥がすとなんとが開いてしまいました。

この部分のみでも修復が必要かもしれません。

出来るだけ部品購入を進めていますが、やはり三角窓のゴムの入手はかなり難しいようです。

地道に探していくしかないかも知れません。

最終的には全塗装実施が目標ですが、についてはちょっと悩んでいます。

ハコスカと言えばシルバーか白がほとんどですが純正色でがあり、これも良いかなと思っています。

実際にはかなり勇気が要るので、その時に真剣に悩もうかと思います。

また全塗装の際には今後の錆対策/軽量化の為に外装部品のFRPも考えています。

特にスカイラインの場合フロントに重たい6気筒エンジンを搭載しているので、フロント回りは実際に効果が確認できるようです。

スポイラー/ウィングですがちょっと派手になってしまうので、現在検討中です。

どちらにしてもこの部分もかなりまとまったお金が必要となりそうです。

達成率: 6%

・ボディ補強

現状フロント足回りリフレッシュ時点でストラットタワーバーについては取付けました。 以前ABARTH595に乗っている時にロールバーが付いていて、公道での効果は?ですが見た目雰囲気で是非ハコスカ君にも付けたいと思っています。

はでな6点式が良いんですが、ダッシュボード/リアシートへの干渉等?ですから今後調べていきたいと思います。

達成率: 15%

・電装

電装系も購入後接触不良等の問題が発生しており、将来的には大きな見直しが必要かと思います。

今後はアーシング/ヘッドライト変更はマストで、費用的に余裕ができた時点でハーネスの交換を実施したいと思います。

達成率: 0%

 

以上が現状のハコスカ君の仕様と今後の予定ですが、計算すると恐ろしい結果になります。

取合えず目標達成までにあと最低190万円ぐらい掛かりそうです(^_^)/~

しかし逆に達成率で考えると2年弱で24%と1/4はこなしたので、後6年ほどで目標が達成できる…とは言い切れない感じです。

取合えず手を入れやすい所から進めてきましたが今後は部品入手が難しく費用も一括で用意しなければいけない等、ますます困難になるのが目に見えています。

しかし折角始めたハコスカ君との生活です。

最終的に目標達成は出来ないかも知れませんが、その過程が楽しみです。

出来る範囲でがんばっていきたいと思います。

ちなみにショップでフルレストアされたKPGC10に15,000,000円(150万じゃなくて1500万ですよ(-_-;))のプライスが付くのもしょうがないとも思いますが、ある意味ハコスカ君もすでにスーパーカーの領域に入っているのかも知れませんね。

ん〜こんなハコスカ君に毎日乗っているのはある意味とっても贅沢な事かも知れません。

 

 

 

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